レイコとシンジ-ROCK ALIVE-後編- 4
宣告通り20発打ち据えた富美代は慎治に歩み寄り、ブーツの爪先で軽く額を小突いた。「さあ慎治、分かったかしら?負けたらこういう目に遭うのよ。ウフフフフ、鞭が嫌なら次は勝つことね。」言い終わるや否や、富美代は呻き続ける慎治の髪を引っ掴み、土俵へと駆り立てる。休む間も無く礼子の凛とした声が響いた。「さあ二番勝負、行くわよ!」ピシイッと背中を打ち鳴らされ、慎治は再び不毛の戦場へと駆り立てられる。北欧神話のヴァルハラの宮殿のように、慎治たちは無限に戦い続けねばならないのだ。もっともヴァルハラに集められたバーサーカーたちは戦いが大好きな、敵を殺すのも強者に自らが打ち倒されるのも好きな狂戦士であるのに対し、慎治たちは残酷なワルキューレを楽しませるためのみに戦わされる戦奴以下の存在なのだが。第二戦が始まり組み合った時、慎治は少なからずほっとした。組み合った慎治の腕からは力が相当に抜けており、足もふらついていた。ややややや、やったやったやったーーー!こ、これなら勝てる、ぶたれないですむぞ!慎治のことなどどうでもいい、自分だけは助かりたい、慎治の心はその一念だけに染め上げられていた。よよよよーし、慎治が回復しない内に止めを・・・玲子さんたちの角に落としてやるうううっ!慎治は必死で押していった。ズルッズルッと慎治の体が後退していく。あと少し、あと少しだ・・・だがその時、礼子の鞭が炸裂した。「ほら慎治、いいのかなあ、こっちに来て!こっちの鞭は・・・痛いわよ!」ピシイイインッ!「キャイインッ!」ハードな鞭に打ち据えられ、慎治の頭の霧が漸く晴れた。ハッ、い、いけないここは・・・ヒイイイイッ、もう土俵際!慌てて左へ回り込み逃げる慎治。ままま、まてまてまてえええっ!ににに、にげるなにげるなにげるなあああああっ!慎治は折角追い詰めた慎治を逃がすものかと必死で追い詰める。わひゃわひゃわひゃああああっ!半ば後ろ走りになった慎治は必死で礼子の前を走り過ぎる。れれれ、礼子さんの礼子さんの礼子さんの鞭だけはいやあああああああっ!辛うじて礼子の待つ朱雀のエリアを駆け抜けた慎治、だがそれが限界だった。バランスを完全に失った慎治は、そのまま朝子の真ん前へと転がり出てしまった。
「あら慎治、よく頑張ったじゃない、そうそう賢明よ。玲子たちのダブル鞭よりはこっちの方がまだマシよねえ。」ビンッと鞭を引き伸ばす朝子。「よく頑張ったご褒美に、私一人で鞭打ってあげるね!」ヒョオッ!朝子の鞭が唸りをあげて襲い掛かる。ヒュオンッヒョオッ!朝子は直ぐには鞭打たず、倒れたまま未だ立てない慎治の頭上すれすれに何度も鞭を振りまわす。「ヒイッヒイイイイッ!こ、こわい、こわいよおおおおおっ!」朝子は抜群のコントロールで鞭を振り回す。必死で床に這い蹲り、頭を抱え込む慎治の直ぐ上を、髪を掠めさせながら一センチ単位のコントロールで鞭を通過させる。いつ打たれるか今打たれるか、余りの恐怖に顔を上げることすら出来ない慎治を、一回転毎に鞭が空を切る音が風圧と共に脅しつける。ウフフ、ウフフフフ、アハハハハッ!慎治の恐怖がピークに達し、パニック寸前になった全身がガタガタ震えだすのを見た朝子は手首を返し全身を反らせると、慎治の頭上を通過したばかりの鞭の軌道を水平方向から垂直方向へとチェンジした。そして・・・全身のバネを効かせ、一気に全体重を乗せた鞭を振り下ろした。ピシイイインッパシイイイインッ、きゃっ、きゃひいいいいっきゃひいいいいいいんんんっ!激しい鞭に、慎治の全身が雷に打たれたかのようにビクンビクン、と跳ね上がり痙攣する。「アハハハハ、慎治ったらワンちゃんみたい!ほらもっと・・・鳴け!」ビュオオオオッ、バシイイイイイッ、慎治の悲鳴は朝子の加虐心を掻き立てるだけだ。小柄な、折れそうなほどほっそりとした細身の朝子、如何にも大人しそうな、スポーツなどとは縁のなさそうな美少女の朝子だが、その全身は見かけと全く違う。ほっそりとした肢体はバネのような瞬発力に満ちた筋肉に包まれ、抜群の運動能力とその細身からは想像もできないほどのパワーを誇る。朝子の肢体がダイナミックに躍動する度に、秘めたる牙が解き放たれ疾風のように空を切り裂く鞭が慎治を打ち据える。その鞭音はまさに風の化身、天から降り注ぐ雷鳴のようだった。手加減なしの20発が終わった時、慎治はもうボロボロだった。富美代と朝子に手厳しく打ち据えられた慎治はもう、息も絶え絶えだった。「ウヒックアア・・・ヒッヒクッウエッッッッッ」悲痛な声をあげて啜り泣く慎治、だがその惨めな、哀れな姿も残酷な女神の慈悲を呼び起こすことはできない。生贄の悶え苦しむ姿こそ女神の悦び、動ける限り終わりなど来はしない。「慎治、何時まで寝てるつもり?三回戦行くわよ、さっさと立ちなさい!」ピシイッ!朝子が慎治の直ぐ耳元で鞭を鳴らした。だが慎治はピクリと動いただけで立ち上がろうとはしない。「ひっひえっ・・・もう・・・だめだよ・・・」その瞬間、慎治の目の前を黒い影がよぎった。ビシイイッ!先ほどより数段鋭い鞭音に、慎治は一瞬、目の前の床が爆発したかと思ったほどだった。隣の朱雀のエリアから、礼子が鞭を飛ばしたのだった。あわわ、あわわわわ・・・恐る恐る顔を捻じ曲げた慎治の視界に、繰り戻した鞭を構える礼子の姿が映る。「・・・慎治、立ちなさい!」一言、たった一言礼子は命令した。それだけで十二分だった。ヒイイイイッッッ、慎治の全身の血液が恐怖に凍り付く。たたた、立たなくちゃ立たなくちゃ・・・礼子さんに・・・責め殺される・・・全身バラバラになりそうな苦痛を必死で堪えつつ、慎治は何とか立ち上がった。ピシイッ!礼子が鞭を一鳴らしする。「よし、さっさと立会い線に戻りなさい!」フラフラと夢遊病者のような足取りで、慎治は再び土俵に戻っていく。「ヒュウッ、さっすが礼子、慎治の扱い方上手いもんねえ。」感心したように朝子が言う。「まあね、慎治の扱いにかけちゃあ年季入っているからね。さあ慎治、三回戦逝くわよ、見合って見合って・・・はっけよーい、残った!」
あうう、あうううう・・・礼子への恐怖に何とか立ち上がった慎治だが、その体力は殆ど尽き果てていた。よよよよよーし、あと一押し、もう一押しで勝てる!慎治悪く思うなよ、どうせこのままじゃ共倒れなんだからさ、せめて俺だけは助からせてくれよ・・・慎治は内心ほくそえみながら止めを刺しにかかった。さっき落とし損ねたあそこ、玲子さんたちのコーナーから押し出してやるんだ、そうすればそうすれば・・・慎治絶対にアウトだよな・・・何とか自分だけは生き残りたい、鞭で叩かれたくない、その一心だけ、浅ましい限りの自己愛を剥き出しに、慎治は一歩また一歩と慎治を寄り立てていく。あうう、あうううう・・・そそそ、そんなあああ・・・やめて慎治、お願い・・・意識朦朧としていた慎治も、漸く自分の置かれた状況に気がついた。あああ、後少し後少しで・・・礼子さんたちのコーナーに落とされる・・・必死で抵抗を試みる慎治、だが体力全てを奪い尽くされた慎治に残す余力はなかった。ズルズルと後退を続ける慎治、地獄の入り口はすぐそこまで迫っていた。「あはははは慎治、いいのこっちへ来て!私も礼子も待ってるんだよ!」ビシイッ!玲子の鞭が慎治を打つ。「おっ、頑張るじゃん慎治、ほーら力水よ!」バシッ!礼子の鞭が慎治を駆り立てる。「頑張れ頑張れ慎治、そっちに落ちたら終わっちゃうよ!」ピシッ!朝子が慎治のなけなしの力を駆り立てる。三人とも実に楽しそうに笑っていた。慎治が地獄に落ちようと一向に構わない、むしろ足掻いた末に落ちといで、といった感じだった。だが次の富美代は一瞬、素に戻った表情を見せた。微かな憐憫と悪戯心が入り混じった、微妙な表情を浮かべる富美代に礼子が気づいた。あれフミちゃん、何か優しい顔してない?もしかして慎治のこと、助けてあげるのかな?礼子の予想は半分だけ当っていた。
慎治、幼馴染の誼でちょっとだけ、チャンスをあげる。これ生かせなかったらもう・・・知ーらないっと!ギュッと鞭を握る手に力を込めると、富美代は頭上で鞭を一回転させてスピードに乗せ、渾身の力を込めた一打を放った。ヒュオオオンッパシーーーーンッ!凄まじい鞭音と共に、強烈な一撃が慎治の背中を襲った。長い鞭の先端をそのまま慎治の体に絡みつかせた富美代はスナップを効かせて鞭を引き戻し、引き鞭の激痛までも慎治に味合わせた。「きっひゃあああああっ!」慎治が金切り声を上げた。無理も無い、玲子たちは交互に鞭打っていたがそれはあくまで気合を入れるための鞭、ほんのお遊び程度の鞭だ。だから慎治は次の富美代の鞭も痛いにしても破滅的ではない、と思い込んでいた。だが富美代の一撃は違った、それは激痛で全ての機能を停止させる鞭、破滅的な手加減無しの鞭だった。「カッ・・・ヒイイッッッ・・・」余りの激痛に思わず仰け反る慎治、いいい、今だ今だあああああっ!慎治が完全に無力化したその一瞬、その蜘蛛の糸は残虐な女神と化した幼馴染が垂らしたほんの気紛れかもしれないが、慎治に考える余地など無かった。「ムムムムム、ムーッシュメラメラーーーーーッ!」慎治の口から怪音が迸った。おおおおお、押されている、ならば、ならばあああああっ!奇妙な冷静さで慎治は右から上手出し投げを放った。前に進みながら富美代のハード鞭に仰け反った慎治、背中を切り裂くような激痛に一瞬意識が朦朧としてしまった慎治は何の抵抗もできないまま、自らの進む勢いで体を入れ替えられてしまった。おっわああああああっ!たたらを踏むようによろめく慎治は必死で態勢を立て直そうとした。だが一旦崩れた態勢を立て直すには余りに距離が無さ過ぎた。半ば押し倒されるように土俵を割った慎治は、そこが最悪の方角であることに震え上がった。ひっひいいいいいっっっっ、ままままままさか、まさかここに落ちるなんてえええええっっっっ、文字通り最悪の方角だった。パシッパシッ・・・玲子が鞭を手に打ちつけながら歩み寄ってきていた。「やったね慎治、大逆転じゃない。」笑いながら玲子は加虐の予感を楽しんでいる。「いいよ慎治、土俵に戻って。少し休んでおいでよ。」よしよし、というように軽く慎治の頭を撫でてやった玲子が,慎治の方を向いた。「折角いいとこまで行ったのにねえ、慎治ったらあーあ、負けちゃった。それもよりによって私と礼子のコーナーでねえ。ていうことはどうなるか、慎治、覚悟はできてるわよね?」
ヒッヒヒヒヒッヒイイイイイイイイイッ!慎治の悲鳴が上がった。「そ、そんなそんなそんなあああああっ、お願いどうか、どうか許してもう一度、もう一度だけチャンスをくださいいいいいいっ!」ニヤリと玲子は凄絶な笑みを浮べた。「チャンス?いいわよ幾らでもあげるわよ。ウフフフフ、罰ゲームを受けた後でね!」ピシイッ、玲子が鞭を鳴らす。コッコッコッ、礼子も歩み寄ってきた。「玲子の言うとおりよ慎治、チャンスは幾らでもあるわ、それには先ず・・・ウフフフフ、私と玲子の鞭に見事、耐えてみせることね。」あああああ・・・絶望と恐怖の余り、ボロボロと涙を流す慎治。対角線上で素知らぬフリをする富美代を、朝子がクスクス笑いながら突っついた。「ったくフミちゃんったらもう、優しいんだから!あそこで助け舟出すとはねえ。ついさっき死ぬほど引っ叩いたくせして、やっぱ幼馴染の絆、てやつ?」「フフフまあね。ま、別にあのまま負けさせても良かったんだけどさ、ちょっとした気紛れ、てとこかな。それに」楽しそうに富美代は笑った。「あのまま三連敗で礼子たちのダブル鞭じゃさ、間違いなく慎治、気絶して今日はもうゲームオーバーじゃない?それじゃ打ち上げにはちょっと物足りないからね。」あ、なーんだ、と朝子は苦笑した。「あ、そういうことね。優しい救いの手、てだけじゃあ無かったわけね。変だと思ったんだ、フミちゃんが急に優しくなるなんてさ。」「そ、優しさ半分愉しみ半分、てとこかな。大体さ、朝子もちょっと見てみたくない?勝ったと思いこんで安心してた慎治がさ、玲子たちに泣かされるところ?」「確かに。大逆転で鞭地獄、て楽しそうよねえ。」期待に満ち満ちた目を向ける富美代と朝子の視線の先で、玲子たちの鞭が唸りをあげた。
「お願いです・・・許してお願い・・・」膝立ちになって哀願する慎治、両手を合わせて涙ながらに慈悲を乞うその姿は、神に祈りを捧げているかのようだ。哀れな慎治の姿に、礼子たちの加虐心が掻き立てられる。チラッと目配せを交わし、礼子たち二人は慎治の前に並んだ。ウフフフフ折角のダブル鞭よ、しっかりシンクロさせてあげるね。ヒュンッパシーンッ!束ねていた鞭を解き放ち、床を打ち鳴らす。同時責めは何度も楽しんできた仲だ、互いの鞭は完全に把握している。完璧に息の合った二人の鞭は、二度三度と床を打ち鳴らす間に完全にシンクロし、その鞭音は連続した響きなどではなく完全に一致した爆音と化している。力が増幅し,鞭の威力が何倍にも膨れ上がっていく。礼子と玲子、女神の意識が肉体が力が渾然一体となり増幅し、ビッグバンのように破裂しようとしていた。ひいいいいっっっっ、慎治が恐怖の余りガタガタと震えている。男が自分たちに縋り付き、許しを乞うて哀願している、何もしていない内に涙を流して恐怖に怯えている。苛め心が最高に掻き立てられる一瞬、自らの力と美しさを確信し、強者に生まれた幸福を満喫する至福の瞬間だ。二人の美貌が残酷な冷笑に彩られる。さあ逝くよ!覚悟はいいわね!言葉など何もいらない、合図も何もいらない。寸分違わぬタイミングで女神の肢体が翻った。ヒュオオンッバシイイインッ!二人の鞭が飛翔する。礼子の鞭は慎治の右肩、玲子の鞭は左肩を襲い、先端は背中の真ん中辺りを打ち据える。「アヒイイイイイッ!」背中の激痛に仰け反る慎治に間髪入れず、第二撃が襲い掛かる。ヒョオオッビシイイインッ!今度の鞭は横から脇腹と背中を苛めつける。電気に打たれたように仰け反り、全身を振るわせる慎治、痛みの余韻すら冷めぬ内に第三撃が放たれた。ヒャオオッバシイイインッ!今度の鞭は正面から突き飛ばすように、慎治の両胸に炸裂した。げはっ、がははあああっ!仰け反ったところを鞭に蹴り飛ばされた慎治は一たまりもなく仰向けに床に叩き付けられてしまう。肺を直撃され激しく咳き込みながらもがき苦しむ慎治に、コツコツとヒールを響かせながら礼子たちが歩み寄る。三発、たった三発で慎治は息も絶え絶えだ。だが息ある限り、礼子たちが許してくれるわけがない。そして富美代と朝子も鞭音と悲鳴の狂想曲に、すっかり興奮してしまった。
「ねえ玲子、私たちにも手伝わせてよ!」朝子が玲子に声をかけた。「あ、朝子もやる?いいよおいでよ!」当然のように受け入れる玲子に、慎治は最後の力を振り絞るように抗議した。「ぞぞぞ、ぞんなあああああ・・・四人鞭だなんて・・・ぎいでないいいいい・・・」「アハハハハッ、心配いらないよ慎治、私も朝子も鞭には参加しないからさ。こうやって一緒に遊ぶだけだよ。」富美代がケラケラと笑いながら慎治の顔を踏み仰向けのまま押さえつけ、反対側に朝子が立った。富美代がブーツを下ろすと、二人は背中合わせになり腰をおろした。「よいしょっと」「ぶっぎいいいいいっっっ」二人掛かりの顔面騎乗だ。如何に小柄軽量な富美代と朝子でも、二人合わせたウエイトは90キロを超える。しかも頭の下は固い板張りの床だ、クッションも何もない。おまけに横座りの体育館座りだから、二人の尾?骨が慎治の顔面に食い込みゴリゴリと磨り潰すかのようだ。ライブの際は二人とも同色のアンダースコート、いわゆる見せパンを履いていたが今はそんな気遣い無用、スカートの中は朝子は純白、富美代は漆黒のパンティだけだ。薄い布一枚では二人の尾?骨の圧迫を全く和らげてはくれない。苦痛だけでは無い,慎治の嗅覚もまた責め立てられていた。慎治の鼻を両側から圧迫する富美代と朝子の美尻は激しい拷問にすっかり火照って熱く燃え上がっていた。その熱気に蒸散されるように、汗ばんだ肛門と、興奮と快感で溢れんばかりに潤った性器からは、濃密な芳香が発散されている。麝香の香りを思わせる野性的な芳香、生物の本能を掻き立てるかのようなこの芳香を味わう機会がもしあれば、慎治たちのクラスメートの男子生徒殆ど全てが虜になるに違いない、この上なく魅力的な芳香だ。しかも富美代と朝子二人の芳香が混じり合い溶け合い、筆舌に尽くしがたい素晴らしい香りとなっている。だがそれも慎治、美しい拷問人の尻に敷かれ、戦慄の鞭を待つ慎治にとっては恐怖の記憶と予感を直結させる、悪魔の香りに他ならない。紅茶に浸したマドレーヌの香りのように、富美代と朝子の股間の芳香、散々嗅がされた美少女の尻臭は慎治の悪夢を、これまでに受けてきた拷問の痛さ苦しさを鮮烈に甦らせるキーとなり、それだけで慎治の精神を十二分に責め苛んでいた。「ウフフフフ、痛い慎治?でもね、これだけじゃないのよ。」クスクスと笑いながら朝子は白銀のブーツを履いた右脚を伸ばし、慎治の左足に引っ掛けると手前に引き寄せる。同時に左脚は慎治の左手を踏みつけ、動きを封じる。同様に富美代は慎治の右手右足を固定する。顔面を美尻に、そして両足は白銀のブーツで股裂きにされ両手も踏み付けられた。動きも視界も全てを白銀の女神に奪い尽された慎治は、生きながらにして虫ピンを打ち込まれ標本にされた昆虫のように、完全無防備無抵抗で黄金の女神の鞭を待つしかなかった。
