レイコとシンジ-ループ-前編- 2
「さてと、じゃあ今度は天城さんのプランを聞かせて貰おうかしら。」一しきり笑った所で怜が礼子の方を振り向いた。「はい、私が考えた罰は千人磨きと言います。」「千人磨き?どういうこと、何を磨かせるの?」「はい、単純に言えば靴磨きです。今の玲子の罰、懺悔の行脚はそれなりに苦痛を伴いますし当然、私たちも鞭やら蹴りやらは楽しみたいんで苦痛系はもう、飽和状態に近いと思うんです。だから私の罰は敢えて苦痛系は捨て、屈辱系に絞ってみました。」成る程、と怜が頷きながら言った。「そうね、確かに痛いのだけじゃ傷も残りすぎるし限界があるわね。その意味では確かに、屈辱系にターゲットを絞るのはいいと思うけど、どういう責めにするのかしら?」「はい、名前の通りなんですが、慎治たち二人に各千人ずつ、女子生徒の靴を磨かせるんです。生徒昇降口の土間に毎朝と放課後、二人を土下座させて登下校する女の子たちにどうか靴を磨かせてください、てお願いさせるんです。」アハハハハハッ!と舞が大笑いした。「そうか、丁度霧島さんの罰といい対になるわね。毎週一回全校を回って鞭で叩いて下さい、てお願いしながら、一方で毎日、全校の女子生徒にどうか靴を磨かせて下さい、てお願いさせるのね。確かにそれ、屈辱なんていうレベルじゃないわよね。」舞に頷きながら礼子は続けた。「そうなんです!やっぱり全校に徹底的に恥を晒してやりたいじゃないですか、鞭のように痛いのは毎日はムリかも知れませんけれど、恥ずかしいなら無制限ですからね。」全校の女子生徒の靴磨き?そんな・・・晒し者にされる屈辱に慎治たちは唖然としていた、だが礼子は更に細かく、屈辱を与える設定を考えていた。「で、単に靴磨きさせて下さい、じゃ面白くないですからね。二人には座っている間中、お願いします、どうか靴を磨かせて下さい、て大声を張り上げさせるんです。そしてお客が入ったら必ず、土下座して有難うございます、とご挨拶させてから磨かせるんです。フフフ、この上ない屈辱と思いませんか?」「確かにね、それは最高の屈辱よ。それに」ウフフ、と笑いながら怜が付け加えた。「千人磨き、て言ったわね?朝と放課後だけじゃあ一日精々3,4人が限界、刑を終えるまで一年はかかるわ。ということは、例のプランとも絡むわけね?」「流石怜先生!仰るとおりです、例のプランにもストレートに繋げる予定なんです!」
れ、例のプラン?思わず尋ねそうになる慎治の機先を制するかのように礼子が続ける。「勿論、靴を磨く人数だけじゃなくて磨き方も考えているんですよ。」クスクス、と笑いながら怜が言う。「磨き方?ウフフ、きっとさぞかし屈辱的な磨き方なんでしょうね?」「はい!先ず二人は床に土下座させますが、女の子が座る椅子は足の下に80センチくらいの台を置いて、高くしておきます。そして慎治たちの目線程度の高さに設置した足置き台に、靴を履いたまま足を乗せられるようにしておきます。そうすれば慎治たちは靴を磨くのに、丁度私たち女子生徒の足を拝み見るような格好になりますよね?そしてまずは汚れ落しとして綺麗に、靴の甲とかサイドだけじゃありません、靴の裏も綺麗に舐めさせるんです。で、その後丁寧にクリームやウエスも使って靴を磨かせ、終わった後にももう一回、土下座させてお礼を言わせるんです。卑しい僕に靴を磨かせて頂いて有難うございます、とね。」アハハハハッと舞が手を叩いて笑った。「靴を仰ぎ見ながら磨かされて、しかも汚れ落しに靴を舐めさせるのね、それも靴の裏まで!それは傑作だわ、磨いた後、艶出しに唾をつける、ていうのは古典的な靴磨き法だけど、川内君たちの場合は艶出しどころか汚れ落しね!まあ確かにそうよね、考えてみれば幾ら艶出しとは言ったって仕上げにこの二人の唾を付けられたんじゃ折角磨かせた靴が台無しだわ。川内君たちの舌なんか、まあ精々汚れ落し程度にしか使えないわよね。舐めさせた後はちゃんと綺麗に拭き取って貰わなくちゃ敵わないわよね。」うんうん、と大きく頷きながら怜も言った。「いいわねそのプラン、合格よ。唯、私からも少し提案させて貰っていい?矢作君たちにはサンドイッチマンよろしく、「私はトイレで覗きをした変態です。」「私はトイレで女の子に怪我させたクズです。どうか卑しい私に罪の償いをさせてください。」て大書した看板を首から下げさせておくのよ。それと背後の壁には二人の罪状を詳しく掲示しておいて、そのお詫びとしてどうか女子生徒の靴を磨かせて下さい、と書いておくの。中世の拷問で酔っ払いやガミガミ女に珍妙な格好をさせて引き回す、ていうのがあったんだけど、それと同じよ。そうやっておけば恥ずかしさもより増すし、みんなも罰してやろう、ていう気になるんじゃないかしら?」アハハハハッ!それいい!流石怜先生!一同の笑い声と慎治たちの屈辱の嗚咽の中、無慈悲な刑罰は可決された。そして翌日朝、早速千人磨きから刑が開始された。
早朝殆ど一番乗りで登校させられた二人は、教室で昨日の夕方作らされた、首から腹まですっぽり覆う前後二枚のプラカードを被り、生徒昇降口の土間にある左右の柱の前に急いだ。そして柱に自らの罪を、覗き魔としての罪状を糾弾する特大の張り紙を掲示する。そして各々柱の前に正座し、三つ指をついて他の生徒たちの登校を待っている。一人、また一人と女子生徒が登校するたびに大声で慎治たちは叫ぶ。「お願いです、どうか僕に靴を磨かせてくださあい!」「お願いしまあす、どうか僕に覗きの罪を償わせてください、靴を磨かせてくださあい!」何あれ、一体何やってるんだか・・・事情を知らない他クラス、他学年の女子生徒たちが奇異の目で通り過ぎるが、磨かせようとするものは流石に中々現れない、だがそこに礼子が登校してきた。「フフフやってるやってる、どう慎治、繁盛してる?もうお客さんはついたかしら?」「い、いえ・・・未だ誰も・・・」こんなの誰も磨かせるわけないじゃないか・・・俯きながら心の中で呟く慎治を見下ろしつつ、礼子は上機嫌で言った。「ダメねえ、それじゃあ千人、何時まで経っても行かないわよ?しょうがないわね、じゃあ私が最初のお客になってあげるわ、感謝しなさい!」スッと礼子はステップ付きの椅子、肘掛もついた如何にも座り心地の良さそうな安楽椅子に昇り慎治の目の前にある靴磨き台に右足を載せた。「いいわよ、始めなさい。」ぐうううっっっ、畜生、全部礼子さんのせいなのに・・・勝ち誇ったように履いたままの靴を突き出し、見下ろす礼子。スラリと伸びた長い脚は天上でスカートの中に消え、その更に遥か上から降り注ぐ侮蔑と得意げな冷笑に文字通り見下ろされながら、土下座し地べたに這いつくばって礼子の靴を拝み見る自分。屈辱の極み、理不尽の極致だ。だがどうしようもない。ダメ、逆らったらもっと酷い目に会わされる・・・観念した慎治は礼子の靴を押し頂き、ソールに舌を伸ばす。靴の裏を、土足の、道路を歩き何を踏んできたかも分からない靴の裏を。何もない何も感じやしない、味なんかする訳ないんだ、平気だよこれ位、靴なんか今までだって幾らでも舐めさせられてきたじゃない、今更これ位、どうって言うことないよ・・・必死で自分にそう言い聞かせながら礼子のローファーのソールを押し頂きながら舐めた瞬間、慎治はビリッと何とも言えない不快な味を感じた。ほこりっぽくいがらっぽい、何とも表現しがたい味、苦いとも辛いとも違う経験したことのない味、それは屈辱の味だった。ウフフフフ、舐めてる舐めてる。どう慎治美味しい?いつも舐めさせてるブーツは基本的に室内履きだし、学校の上履きだって屋内でしか履いてないでしょう、純粋な外履きのお味は如何?クククククッ、案外舐めた事のない、フレッシュな味でしょう、たっぷりと味合わせてあげるわね。礼子は悠然と快適な椅子に座りながら、慎治が必死で自分の靴を舐め汚れを落としているのを満足げに見下ろしていた。もういいですか・・・と言うように慎治が怯えた目で盗み見るように見上げるのを、わざと何も言わずに冷たい目で見下ろしてやる。クッ、ま、未だ駄目なの、もっと舐めないといけないの・・・屈辱に肩を震わせながら慎治が再び礼子の靴を舐め始める。ああいい気持ち、最高よ。フウッと礼子は軽く吐息を漏らした。私が何も言わないのに、ちょっと一睨みしてやっただけでまた舐めてるわ、ほんといい気味、たっぷりと屈辱を味わうがいいわ。
何度も何度もご機嫌伺いをする慎治に視線だけでダメ出しをし、散々いたぶってから漸く、本題の靴磨きに入らせてやる。慎治が涙を堪えながら必死で自分の靴を磨くのを、礼子は満足げに見下ろしていた。フフフ慎治、この姿に早く慣れる事ね。慎治の一生はこれからずううううっと、こうやって私の足の下、地べたを這いずり回って生きて行くんだからね。お似合いよ、その惨めな姿!屈辱に打ち震えながら漸く礼子の両足の靴を磨き終えた慎治が顔を上げた。「どうしたの慎治、黙っていちゃ分からないわよ?」「・・・終わり・・・ました・・・」「何なのそれ?終わりました、なんかじゃ私、全然納得いかないわよ、ちゃんと言いなさい!」礼子の凛とした声が朝の昇降口に響く。クスクスと他のクラスの女子生徒たちが笑いながら慎治の事を指差している。クラスメートの足元に跪き、その靴を舐めながら磨き上げさせられている。嘲りと侮蔑に満ち満ちた笑い声と視線が慎治に晒し者の屈辱を刻み込む。ヒイッ、礼子さん怒らないで、お願いどうかもう、これ以上辱めないで・・・兎に角礼子を満足させたい、この場を終わらせたい、その一心で火の出るような屈辱に全身を身悶えながら、慎治は大声を張り上げた。「すすす、すみませんんんっ、お、終わりました磨き終わりました・・・あ、ありがとうございます、靴を、礼子さんの靴を磨かせて頂いて・・・ありがとうございましたああああっ!」慌ててお礼の言葉を捲し立てる慎治を見下ろしながら、礼子は漸く満足げに微笑んだ。「そうよ慎治、そうやってお礼をみんなにも言うのよ。じゃあ合格の判子を押してあげる。ペッ!」ベチャッ・・・礼子は慎治の額にたっぷりと唾を吐き掛けた。「分かったわね、合格の印として、必ず唾を吐き掛けて貰うのよ。もし唾を吐き掛けて貰えなかったら、それは慎治の磨き方が悪かった、と言うことでノーカウントだからね。ああそうそう、磨いた人数は自己申告でいいわよ。ま・さ・か・ズルをしないとは思うけど、フフフ、まあ好きにしていいわよ。ズルしたらどうなるか、試してみたければ試してみなさい。」ヒイイイイイイイイイッ、そんなことできない・・・アハハハハッ、アハハハハハハッ!恐怖に慄く慎治を残し、礼子は満足げに去っていった。
礼子たちは連日、頭を絞り腕によりをかけて苛めのメニューを増やしていった。特に羞恥系、精神を責め苛む苛めについては飽く事無き探究心を持って、次から次へと新メニューを開拓していった。早朝からの靴磨きタイムを終えて漸く教室に入ってきた慎治たち二人は思わず立ち竦んでしまった。僕たちの机が・・・ない・・・クックックッ、と楽しげな笑いを洩らしながらわざとらしくそっぽを向いている礼子に慎治はビクビクと、最大限怯えながら尋ねた。「あ、あの・・・礼子さん・・・」「何よ慎治、何か用?」「ヒッ!す、すいません!だ、だけど・・・僕たちの机も椅子もなくて・・・もしかして・・・礼子さん知ってたら・・・」「知ってたら?そりゃあ知ってるわよ、だって慎治たちの机と椅子、私と玲子で片付けたんだから。」「えっ・・・な、なんで・・・ど、どこに片付けた・・・んですか・・・」ガタッと椅子をずらしながら礼子は漸く振り向いた。「どこに片付けた?そんなのどこでも関係ないでしょう?大体慎治たちに椅子に座る資格があるとでも思っているの?ふざけた事言ってると・・・鞭で引っ叩くわよ?」ヒッ、ヒイイイイッ!む、鞭!だ、だけど・・・でも僕たちどうしたらいいの・・・立ち竦む慎治たちを嘲笑いながら、玲子が近づいてきた。「二人とも何凍り付いているのよ、安心しなさい、礼子も別に慎治たちに教室から出て行けなんて言っていないでしょう?ちゃんと二人の席はあるわよ。とっておきの特等席がね、ウフフフフ、ほらあそこよ!」玲子が指差した先は教壇の下両サイド、教壇と壁に挟まれた極く僅かなスペースだった。「フフフフフ、慎治は廊下側、慎治は窓側ね。性犯罪者に机なんて必要ないし、どうせ二人とも勉強できない落ちこぼれ君でしょう?机や椅子なんて贅沢過ぎるわ、床に土下座していなさい!」
