GIMICさんの作品「Toy Boy」【12 好奇】
部屋の中が沈黙に包まれた。
(あ~あ、言っちゃった。聡美がビックリしてるわよ~)
聡美が唖然としている。その様子を陽一はちらりと盗み見た。聡美に今何かを言われる前に…そう思った陽一は口を開いた。
「い、今から…、あの写真と同じ姿になるから…、聡美ちゃん…見て…」
(あ、なんでそんなこと言っちゃうんだよ…聡美ちゃんにじっと見られたら…)
実際、聡美の視線が痛かった。このまま下着を脱ぐなんてできそうになかった。
膝がガクガクと震え出す。
(聡美ちゃんに見られてる…でも、脱がなくちゃ…。早く脱がないと…)
(恥ずかしいよねぇ。でも、ぐずぐずしてると減点だよぉ、陽一君)
紗枝には、陽一の今の気持ちが手に取るように分かった。
陽一は思い余ってくるりと聡美に背を向けた。
(あ、陽一君、後ろ向いたね。減点1~。)
陽一は、ブリーフに手をかけたが、後ろを向いたくらいでは、最後の一枚は簡単には脱げなかった。
どくん、どくん。胸がいっそう高鳴る。
(ああ…倒れちゃいそうだ…)
その一方でブリーフの前はどんどん膨らんでいく。
陽一はあの日の事を思い出した。突然、水着を脱ぎたくなったあの時の事を。
誰もいないから脱いだはずだが、確かにあの時、陽一は「誰かに見られる事」を意識して興奮していたのだ。
(聡美ちゃんに恥ずかしい姿を見てもらいなよ。)
誰かが陽一に囁く。ブリーフが少し下がった。
(だめだよぉ、そんなの恥ずかしいよぉ…)
(じゃあ、なんでそんなに勃起してるの?)
(これは…そんなのじゃないよ…)
(うそをつくなよ。お前は恥ずかしければ恥ずかしいほど興奮する変態じゃないか)
二人の陽一が頭の中で問答を繰り返す。ブリーフはさらに下がり、とうとう尻が半分ほど顔をのぞかせた。
(う…、う…、そうなんだ。ぼくは変態なんだ!)
ぷつっと何かの糸が切れたようだった。陽一はぎゅっと目を閉じると両手に力を込め、一息にブリーフを足元まで下ろした。
(あっ!なんで?なんで森君がここでパンツ脱いじゃうの?)
そう思いながらも聡美は黙って、陽一の行動を見つめていた。
エアコンが効いているにもかかわらず、陽一は全身汗まみれだった。
そのせいか、ペニスにあたる冷気が心地よい。そして、それは自分が全裸である事を強く意識させた。陽一は足元のブリーフを手に取ると最後の作業に とりかかった。
膝ががくがく震える。陽一は何度も失敗しながら自分の両手を後ろで拘束してしまった。
(ああ、やっちゃった…も、もう、このまま聡美ちゃんの方を向くしかないんだ…。
向かないと失格なんだから…)
聡美の方を向く事が快感になる事が分かっていながら、まだこの期に及んで陽一は紗枝の命令だからと自分を納得させようとしていた。
「紗枝ちゃん、聡美ちゃん、ご、ごめんなさい。ぼ、ぼくはこんな格好して…、女の子に見られると…、こんなになっちゃう…、変態なんです。」
そう言いながら、陽一はこちらを向いた。見事に勃起したペニスが二人の目前に現われた。
聡美は目を丸くして言葉を失っていた。陽一がそんな事をするはずはないと信じていたが、目の前の現実がそれを否定している。
「ごめんなさい、聡美ちゃん。うそついて…。ぼ、ぼくは女の子にいじめられないと感じない変態なんだ。」
(ほんとねぇ、脱いだばっかりなのにすぐにそんなになっちゃうんだもんね。)
陽一が聡美のすぐ前で跪いた。そして、頭を下げ、絨毯に擦りつけた。
聡美は紗枝の方を見た。
「ど、どうする…、紗枝?」
「どうするって、森君がこんな変態だったって分かっちゃったら、警察か先生に言うしかないよね。」
紗枝の言葉に一番驚いたのは陽一だった。
「お、おねがい!それだけは勘弁して!なんでも二人の言うこと聞くから…それだけは。」
(紗枝ちゃん、ちゃんとぼく言われたとおりにしてるんだよ、
なのになんでそんな事を…)
「紗枝、そこまでしなくてもさ…」
陽一の突然の行動に驚いていた聡美だったが、今は少し落ち着いて来ていた。
「警察につきだすなんてちょっとかわいそすぎない?」
「ええ~っ、だって私たちこいつに騙されてたのよ。」
「それはそうだけど…クラスメートなんだしさ。」
「じゃあ、このまま許しちゃうの?そんな甘い事言ってるとまたやるよ、このコ」
「それはそうかもね~」
「じゃあさ…」
紗枝が聡美に耳打ちする。
「二度とこんなことしないように罰を与えるって言うのはどう?」
聡美は紗枝の奇妙な提案に驚いたが、性器を露出した同級生に紗枝がなにをするつもりなのかに興味が湧いた。聡美も性には興味津々な年頃なのだ。
「うん、いいかもね。どうするの?」
(やっぱり、聡美は私の思ったとおりの性格だわ、楽しくなって来ちゃった、ふふ。)
紗枝がくるりと陽一の方を向いた。
「森君、今なんでも言うこと聞くって言ったよね。」
陽一の脳裏にあの時の光景がよぎった。
「は、はい。二人の言うことなら何でも聞きます。」
(よ、よかった…。紗枝ちゃん、本気じゃなかったんだ…)
「じゃあ、ほら、舐めて。」
紗枝はソックスを脱ぐと陽一に向かって足を差し出した。
「紗枝っ…」
紗枝の行動に驚いて、聡美は何かを言おうとしたが、それより早く陽一が身体を動かしていた。尻を高くつき出した格好で、陽一は這いつくばるようにして紗枝の つま先を舐め始めた。飼い主に手を差し伸べられた仔犬のようだった。
初めて紗枝の足を舐めたあの日と違って、陽一は心が満たされるような気がしていた。こんな状況にありながら、紗枝の身体に触れられるのがうれしかったのだ。
「トイレの床を舐めるくらいなんだから、これくらい平気よね。蒸れてるから指の間まできれいに舐めてよ。」
「あ…あふ…はい」
(ああ、紗枝ちゃんの足だ…。)
陽一は喘ぎ声を漏らしながら、紗枝の足の指の間にまで舌を這わせる。
蒸れた匂い、汗の味、埃に至るまでとても甘美だった。一つの山を越えてしまったせいなのか、それとも本当にそんな味がするのか、陽一には分からなかったが、今の陽一にはもちろんそんな事はどうでもよかった。
「聡美、仔犬みたいじゃない?陽一君はこんな風にどんな命令でも聞くらしいからさ、ちょっと遊んであげようよ。」
「うわー、すごい森君。紗枝ぇ、信じらんな~い…」
聡美の瞳が好奇心に輝き始めていた。
「陽一君、今度は聡美の足もきれいにするのよ。」
「は…い。」
(まだ、紗枝ちゃんの足を舐め終わってないのに…)
そう思いながらも、陽一は聡美の足を舐めさせられる事にもぞくぞくする快感を覚えた。
「聡美、ソックス脱ぎなよ。」
「え…、いいよ、私は~。」
聡美が照れて笑いながら身をひく。
「やってみなよ、面白いから。ものは試し」
「う、うん、そう?」
聡美が紗枝に促されておずおずとソックスを脱いだ。そして、足を差し出すと陽一が身体の向きを変え、聡美の足に近づいた。セーラー服のスカートから伸びた足は紗枝に負けず劣らずきれいだった。
(聡美ちゃんの足…どんな味がするんだろう…)
足を舐めさせられるという屈辱的な事をしようとしているのに、陽一は妙な事を考えていた。そして、間近に迫ったそのつま先をそっと口に含む。
紗枝とは少し異なる匂いと味が口に広がった。しかし、それはやはり甘美だった。
「ひゃっ。あはは」
足の裏、指の間を這う陽一の舌がくすぐったかった。そして何よりクラスメートの男のコが自分の足を舐めている、という異常な光景が聡美には面白かった。
「森君、こんなことして気持ちいいわけ?」
一心不乱に自分の足を舐める陽一に聡美が質問する。聞きたいことは山ほどあった。
「は…い…」
陽一は、質問に答える時だけ聡美の足から口を少し離し、答え終わるとまた指を口に含んで作業を続ける。
「じゃあ、女子トイレの床を舐めるのも気持ちいいんだ?」
「は、はい…」
聡美の質問に一つ答える度にペニスがひくひくと動く。
「他にどんなことしたの?」
「こ、この格好で…廊下とか階段を…歩きました…」
質問に一つ答えるごとに自分がどんどん変態になっていくような気がした。
そして、聡美の足の味がますます甘美なものに感じられる。
「あの写真撮った時、どこかでどっぴゅんしたでしょ?」
「は、い。ろ、廊下で…」
紗枝の足の圧迫感が股間に蘇る。
(紗枝ちゃん、もういいでしょ?合格だよね?ぼ、ぼく、もう…)
「やだぁ。ちゃんと掃除した?あ、自分で舐めたりしたの?」
「は、はい…。全部舐めました。」
「げえ、舐めたの? 自分で自分のを? 変態くんってすっごいことするんだねえ。そんなことして興奮するの? うわーヘンなのー、すっごーい」
聡美が嬌声をあげる。
陽一の腰の辺りがじぃんと痺れて来た。
(さ、聡美ちゃん、もうそれ以上言わないで…あ、あ、でもなんでこんなに気持ちよくなっちゃうのーっ)
すでに陽一は聡美の足を舐めつくしていた。聡美の質問が途切れている間に陽一は顔を少し上げると紗枝の方を窺った。
「も、もう…これで許して…貰えますか?」
