GIMICさんの作品「Toy Boy」【9 自覚】

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その日の深夜。陽一の自室。学校から帰宅してすぐに脱いだはずの学生服を陽一はわざわざ着直していた。ズボンの前からはペニスが露出している。そう、陽一は 昼間の状況を再現しているのだった。

陽一の目の前には紗枝が、そして後ろには聡美がいた。昼間、3人の間で交わされた会話を頭の中で繰り返した後、陽一の頭の中の紗枝が話し始める。

「ねえ、聡美。モザイクを外さなくてもあの変態の男の子が誰か調べる方法があるらしいよ。」

「えっ、ほんと?教えてよ、紗枝。」

「それはね、陽一君が知ってるの。聡美に教えてあげなさいよ。」

「そ、そんな…」

「教えてよぉ、森君~。」

どくん、どくん。陽一の心臓が高鳴っていく。それは言っちゃいけないんだ。

そんなことしちゃいけないんだ。でも…、でも…。陽一の口が開く。

「聡美ちゃん、それはね…」

どくん、どくん、どくん、どくん。鼓動が早くなるに連れてペニスが仰角を増して固くなっていく。

陽一はくるりと体を反転させながら、目の前にいるはずの聡美に話しかけた。

「あの写真とこれを比べてみればいいんだ。」

あっと息を呑む聡美の表情を陽一は思い描いた。そして、驚きの表情が見る間に好奇の表情に変わっていく様も。聡美はじっと陽一の股間を凝視している。そこへすかさず紗枝が1枚の写真を差し出す。聡美はさっとそれを受け取ると、陽一のそれと写真のそれを比較し始めた。

「ああ、聡美ちゃん。どう?分かった?その変態の正体が?ああ…」

「まだ分からないよ。よく似てるけど。これと同じ格好をしたらわかるかなあ?」

場面は突然変わる。陽一は全裸で後ろ手に拘束されていた。そして、ここは女子トイレ。紗枝と聡美の面前で陽一は床に這いつくばっていた。

「へえ、森君ってこんなことするんだあ?ほら、早く舐めてみて。」

「う、うん…」

紗枝と聡美の足元の床を陽一は無心に舐め始めた。

「聡美ちゃん、分かった?ぼくは本当は…」

「まだ分かんないよ。この写真の変態くんはもっとすごいことしてるんじゃないのかなあ?」

「あ、やっぱりそう思う?聡美。実はそうなのよ。」

紗枝がそう言いながら、陽一の頭を踏みつける。

「そりゃあ、そうよ。他にどんなことしてたの?」

「今から順番に教えてあげるわ。」

陽一の頭の中の映像がまたぐるぐると回り始める。

仰向けに転がされた陽一の口に聡美の足がねじ込まれ、股間を紗枝が踏みにじっていた。陽一は「やめてーっ」と「もっと…」を交互に叫ぶ。やがて、陽一の叫び声に何事かとクラスメートの女の子が次々と女子トイレに集まってくる。彼女たちに交互に踏みつけられ、唾をかけられ、そして、足を舐めさせられ、最後に紗枝が 「やっぱり変態はこいつだったみたいね。」と言われた時、陽一は絶頂を迎えた。

近所を走る救急車のサイレンの音で陽一は我に返った。ゆっくりと服を着ながら、昨日まで分からなかったことが一つ分かったことに気づいた。

こんな恥ずかしいことを考えながら、オナニーをするとその後でとても虚しい気持ちになる。昨日までそれは、自分の本意ではないからだと思っていた。でも、それは違う。あの日以前のオナニーよりずっと感じているのだから、それは違う。

じゃあ、なぜ終わった後こんなに虚しいんだろう。それは…、昔のオナニーよりは、ずっと気持ちいいけど、でもあの日、感じた感覚とは雲泥の差だからだ。あの日、紗枝の足に踏みにじられながら射精したあの感覚をぼくは求めているからだ。

たった1回だけのことなのに、ぼくは紗枝ちゃんにあんな風にされないと満足できなくなってしまったんだ。認めたくはないけど、認めざるを得ない現実だった。

現に今もぼくはあれだけ射精したのにちっとも満足していない。紗枝の事を考えながらオナニーしたのに…。

でも、そんな事を紗枝ちゃんには言えない。そんな恥ずかしいことが言えるはずがない。紗枝ちゃんは最初からぼくのことを変態だと思っている。

でも、やっぱり言えない。どうすればいいんだ。紗枝ちゃんは今は面白がってぼくを毎日あんな風に虐めてくれる。でも、興味を失ってしまったら…ああ…。

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