ブラック・スモークさんの作品 1
ムチはイバラ、青年は女の前、
吊られて、揺られて、たたく位置。
赤い夜、赤い光の赤い部屋。
白い産毛のえものは、血潮を吹き上げる。
女は若く、目元は賢く、
しかも鋭角的なその顔は、
えぐるような視線は、
薄い唇は、
微動だにしない。
青年の脳裏をかける、瞬間瞬間の劣等感を、
引け目を、悔しさを、
女はわからない、わかろうとしない、
ただ、乳房をゆすり、巨大な尻をグラインドさせながら、
その小さな青年の背中を、尻を、
布団のように打ち据える。
いやらしいものを出した、といいながら、
目をそらした、とわめきながら、
イバラむちを巻きつけるように、
小さな青年をひきさくごとく、
残酷にいたぶり続ける。
女は力を緩めずに、猫が小動物をひきさくごとく、
残酷にいたぶりつづける。
赤い夜、強者が弱者を破壊する、
本当のことわりの時間。
女は大きく、青年はすくみあがり、
女は眉ひとつ動かさず、青年は目を見開いて涙を流す。
青年は自らの青春が破壊されることを悟る。
青年も若い、まるで弾かれたように、
何度も、なんども、あがく。
青年の小さな乳首は、無残にねじりあげられ、
頬は、はげしくつねられる。
女は青年の尻に、残虐な爪を食い込ませ、
その手を前部にまわして、
青年の中から全てを搾り出そうとする。
ぼんやりと、思い出す。
先月一人の女子中学生の乳房を、
こんなふうに、強烈に、
ねじり、搾ったことを、
そして、からだを、切り裂いてやったことを。
赤い夜、女の濃い血は熱くほてる。
少しづつ温度を高めながら、
青年を殺すかもしれない、と
ぼんやり思っている。
観念した青年が、自ら脚を開き、
降伏の腹を女の正面にさらけ出すとき、
女は男の両乳房に、
そして、屈従の証として濡れている、その部分に、
太い真っ黒な針を、貫いてしまいたい、
そんな真っ赤な想像でかすかに燃える。
女はいよいよ大きくみえる。
女は男の頬に、自らの名前を、
焼印する。
青春無残、奴隷はもう、
元には戻れない。
あたしのもの、あたしのものだ、
価値の変わらないもの、
あたしの精神、
あたしの
こいつの肉、
こいつの中から流れてくるこいつ自身、
売らないよ、
誰にもやらない、
こいつの中身を全部、ひきずりだして、
それから、剥製にしてやる。
はくせいにしてやるっ!
女はわめく。
赤い夜、男はかすかにひきつけをおこしながら、
ちいさな声で、哀願する。
その声は、女の勝ち誇った巨大な子宮には、
とても届かない。
青年は、落ちていく。
女の子宮には、
もう届かない。
