ともさんの作品「清乃様にお仕えした日々」 1

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プロローグ

清乃様にお仕えしていた日々が今では懐かしく思えます。清乃様は今年の5月にご結婚され,遠く離れた街で新しい生活をお始めになっています。いつかご結婚され,女王様と奴隷の関係が終ってしまうことも分かっていましたが,こうしてその日が来てしまうと,何か生きがいを失ったような気がします。女王様と奴隷の関係は,女王様からのみ終了させることができ,奴隷の事情は一切考慮されることはないのは承知の上です。でも,お別れがこれほどまでに辛いとは思いませんでした。

清乃様の御調教はことのほか厳しく,始めの頃は辛くて辛くて泣き叫び,お許しを請い,何度も逃げ出そうとしました。しかし,私のオナニー姿や女性の下着を身に着けている姿など恥ずかしい写真やビデオを撮られていましたので,私の性癖がばらされることを恐れ逃げ出すことは出来ませんでした。

いくら泣こうが叫ぼうが,それをさらにご自分の喜びの材料にされる清乃様,私はいつの間にか清乃様の虜になり,私に加えられる苦痛や辱めに恐れ慄きながらも,Mゆえに身体が熱くなり心が昂ぶる快感から逃れることが出来なくなっていったのです。それはまるで麻薬のようなものでした。

そうした日々が過去のものとなった今,欲望に負けてSMクラブへも足を運ぶこともありました。それなりに楽しみはするのですが,しかし心のどこかにさめた部分があり,プレイに専念することが出来ず,相手をしてくださるプロの女王様方にも申し訳ない気持ちで帰ってくるのです。

テレビや雑誌で,背がお高くすばらしいスタイルの女性,藤原紀香様や米倉涼子様のような女性を拝見すると,どうしても清乃様を思い浮かべてしまいます。どうかもう一度だけ足元に這いつくばり,長身から振り下ろされる鞭で背中やお尻を打たれたい,ピンヒールで全体重をかけて踏みつけられたい…。しかし,それはもうかなわぬ夢です。

記憶の中にあるのは,清乃様のお叱りの声,鞭の音,床に響くヒールの音,泣いてお許しを請う自分の姿…。

清乃様にお仕えした日々の記憶が遠くなる前に,お受けした御調教やお仕置きの数々を,思いつくままに,そして思い出すままに書き留めておこう。そして,読み返しては清乃様の御調教を思い,私に加えられた苦痛の数々を忘れず,いつか清乃様のような女王様にめぐりあうことが出来たとしたら,すぐに奴隷としてお仕え出来るようにしておこう。そのような思いでこれを書き始めたのです。

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それは清乃様のお下着を洗濯させて頂いていた時のことでした。私は毎週金曜日の夜,仕事が終ると,清乃様のマンションに直行し,奴隷として身の回りの御世話をさせていただいておりました。そこは財産家のお嬢様に相応しいマンションで,部屋数も多く豪華なものです。実際はピアノなどを考慮した防音設計なのですが調教に都合がよく,お仕置きや拷問で奴隷がどれだけ大きな声で泣き叫ぼうが躊躇することなく責めることができるのです。

清乃様のお世話をさせていただくようになりましたのも,すべて私の性癖のせいで,誰もいないと思っていたオフィスで,同じスタッフであり,あこがれの存在であった清乃様のパンプスやハイヒールを使ってオナニーをしている姿を見つけられたことから,そのような関係になってしまいました。Mではありましたが,決してハードではなかった私ですが,清乃様にお仕えするようになってMの度合いもエスカレートするようになっていったのです。

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その夜は,清乃様にご予定があり,ご自分が帰って来られるまでに,お洗濯をはじめやっておくべき仕事を言い付けられて,お出かけになられていました。

お下着類については手で丁寧に洗うように指示されておりました。一生懸命手洗いし,汚れが残っていないか確かめてベランダに干そうとした時に,白いパンティストッキングの一足が伝線し小さく穴が開いているのに気付いたのです。清乃様はふだんから傷がついたり汚れが落ちなかったりしたお下着はすぐに捨ててしまわれます。ですから,私が手洗いをした時に粗相をしたに違いないのです。

私に女性の下着の価値は分かりませんが,女王様である清乃様が身に着けておられる下着を傷つけるなど奴隷としてはもっての外のことです。そして,それは見るからに高級そうなパンティストッキングに思えます。私はどうしようかとうろたえました。

3

清乃様にお仕えして随分になりますが,まだまだお気に召さないことが多くあり,毎日のようにお仕置きをされておりました。その日も,清乃様がお出掛けになる際にお見送りの仕方がなっていないと,玄関先でお尻を突き出すようにいわれ,そこにあった靴べらでお尻の皮がめくれるほど打たれたばかりでした。

肉体的な苦痛を与えることを好まれ,楽しまれる清乃様のことですから,お下着を傷つけた奴隷がどのような目に合うのかを考えただけで,私はお仕置きの怖さにその場を逃げ出したくなりました。

しかし,逃げ出そうにも,私は全裸に近い状態で,僅かに身にまとっているのは,まともにペニスを覆うことさえできない小さな女性用のショーツと白いエプロンだけ,私が着てきた服は下着から洋服まですべてが鍵のかかるケースに片付けられています。その上,首には細い鎖で長さ6cmほどの金属製のプレートがぶら下げられ,そこには表に「清乃様専属奴隷」,裏に「身も心も全てを清乃様に」の文字。これがお仕えする際の奴隷の制服なのです。清乃様から服を返していただき,首の鎖を外していただかない限り,私はこの部屋から出ることは出来ません。もしもこのような姿で外へ出たら,それこそ大騒ぎになり,私の恥ずかしい性癖が公けになってしまいます。

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一度は正直に申し上げてお仕置きをいただこうと覚悟したのですが,お仕置きの怖さゆえに,私は,このままベランダに他のお下着といっしょに干してしまい,なんとかごまかそうと考えました。幸いにも今夜お洗濯を命じられたお下着は沢山あり,ショーツにブラジャー,キャミソール,ミニスリップ,ボディスーツにレオタードなど,そしてパンティストッキングも複数,それも伝線させてしまったのと同じ白いものも何足かありました。洗ったお下着でベランダがいっぱいになったほどです。一週間分のお下着を一度に洗うのですから,それくらいは当然でした。清乃様も洗ったものを一つひとつ御点検されることは今まで一度もありませんでしたし,乾いたものを取り込み片付けるのも私の仕事でしたから,註yの引き出しに入れてしまえばしばらくは分かりません。うまくいけば月曜日の早朝,御調教が終わり開放されるときに持ち出せばお仕置きされずにすみます。

お洗濯に時間を取られ,私は清乃様のご帰宅が近いことに気付きました。命じられた仕事はこれだけではありません。ハイヒール磨き,トイレのお掃除,ベッドメイク,お風呂のご用意,特にお風呂は,清乃様のお好みの温度がありますので,それを保つようにしなければなりません。いつ帰ってこられてもいいように何度も何度も湯加減を見に行く必要があります。

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そういえば,お風呂のことではこんなことがありました。清乃様がお風呂の中から厳しい声で私を呼ばれました。慌てて飛んでゆくと,よほどお怒りだったのか,タオルで身体を覆うこともされず全裸で浴槽のそばに立たれています。私はそのお姿を見ないように気をつけながら,すぐに清乃様の前で土下座をいたしました。

「お湯がぬるい!何回教えれば分かるの!お前は!」

清乃様は濡れた素足で私の頭を踏みつけられます。お風呂の床のタイルに流れるお湯が,私の口や鼻にはいってきます。

「も,申し訳ございません。すぐにお湯を足して調節します。どうか少しだけお待ちください」

「お前,私を待たすつもりなの!」

「い,急いでやります。入っているお湯を少し流して,熱いお湯を足しますので」

清乃様は何か思いつかれた様子で,

「お湯を流すのね…いいわ,待ってあげるわ。でも,お風呂の用意が出来なかった罰は受けてもらうわよ!」

「は,はい…」

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清乃様は軽く笑みを浮かべておられます。こういうご表情のときは何か残酷なことを思いつかれた時なのです。

「お湯を流してって言ったわね。どのくらい流しちゃうつもり?」

「は,はい。洗面器で10杯くらいになるかと…」

「ねぇ,流しちゃったら勿体ないと思わない?」

「……」

「聞いてるのよ!」

さらに力を込めて私の頭を踏みつけられます。

「ううぅ,は,はい。も,勿体ないと…思います」

「そうよねぇ。勿体ないわよねぇ。そう思うわよねぇ。だからお前にあげましょうね」

「わ,私に……くださる…」

「どういうことか分かるわね?」

「お,お風呂に入れということでしょうか…」

いきなり清乃様のお身脚が,私の右頬を直撃しました。私はよろめきましたが,すぐにもとの姿勢に戻ります。そうしないと次の蹴りが飛んでくることは経験から明らかです。鼻の奥にツーンとした痛みが残っています。

「バカね,お前ってどこまでバカなの!女王様より先にお風呂に入る奴隷がどこにいるのよ!」

「も,申し訳ございません。私が間違っておりました。どうかお教えください」

「ふん,お前が飲むに決まってるじゃない!流しちゃ勿体ないものねぇ。私が少しだけど浸かったお湯よ。フェチのお前にはたまらないご馳走じゃないの!」

「あぁ…き,清乃様…」

「さあ,お飲みなさいな!今から,洗面器で10杯。おいしそうにね。見ててあげるから」

「あぁ,そ,そんな,清乃様。無理です,10杯も飲めません」

「うるさい!お前が悪いのよ!さっさと始めないと,もっとひどい目に合うのよ!」

決してお許しいただけないのは分かっておりますが,洗面器に10杯となると20リットルを超えるでしょう。しかし,清乃様がおっしゃるように,飲まないともっとひどい目に合うのは間違いありません。私は洗面器にお湯を汲み,飲み始めるしかなかったのです。そして,洗面器5杯分を飲み干したときに私はダウンしました。私のお腹はパンパンに膨れ上がっていました。吐き気さえしています。

「どうか…もう,お許し…」

「ふん,まだ半分しか飲んでないじゃないの。これじゃ罰も半分しか受けてないことになるわねぇ」

「お,お許しください。も,もう飲めません。苦しくて…」

「情けないこと。じゃあ仰向けにおなり!罰のあと半分はこれよ!」

そうおっしゃると,清乃様は,私の無様に膨れたお腹を思いっきり,体重をかけてぐっと踏みつけられたのです。

「ううっぐ,ひ,ひいっつ…お許しぃ…」

お腹の中のお湯が逆流して,私の口や鼻から溢れ出しました。息が出来ず苦しくて逃れようとするのですが,清乃様はさらに体重をかけて踏みつけられるので動くことすら出来ません。気が遠くなりそうになる私の記憶に残っているのは,清乃様の残酷でお美しい笑顔と心から楽しんでおられるような高らかな笑い声でした。

清乃様は,「ふん,今夜はお風呂を止めにするわ。もう一度こんなことがあったら,その時は途中で許しはしないからね!」と,バスルームを後にされたのでした。

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