畜奴ブローカー(2)
畜奴ブローカー(2)
Miller社のHot-Shotシリーズ。
「SS-36 36inch Stock Prod」。
害獣・家畜用電撃ロッドの、90cmタイプ。
結衣の手先から、70cm余り伸びている白いロッド部分。
まっすぐな棒キレが、誠司には気が遠くなるほどの距離感を持っていた。
取るに足らない工業製品の棒キレが、オーラや嗜虐芯など宿すはずもない。
誠司に「お預け」する結衣にも、そんなものは宿っていなかった。
なにげない日常。
そんな日常の空気が、畜奴に堕ちた誠司を溶かさんばかりに締めつけていた。
地下道の脇の横長の房(出入り口は総引き戸)で、誠司は結衣を間近に臨んでる。
結衣は、いつものあられもない姿を強いられている。
そして誠司の頭越しに、もう一人の「羊飼いの少女」と立ち話をしている。
結衣はあられもない姿を人目に晒し慣れているせいか、恥じらいを全然感じさせない。
さりげなくホットショットを握って畜奴に向けておく仕草も、慣れてしまった感じがする。
畜奴が”男”のうちに入っていない日常も結衣は慣れていて、安心しきっているのが容易に伝わってくる。
それもそのはず、誠司が睨むリフェクスミラーに”男”など映っていなかった。
誠司の頭越しに影を落とす、結衣の話し相手の女性は誠司を一瞥だにしていない。
彼女の目線は、取り立てて誠司を眺めるほど下がってないのだ。
誠司の畜体は結衣の尻より低い層で汗みずくになり、照明器具の強い光を照り返しながら蠢いている。
誠司の手足首の革枷は、左右ともそれぞれがシリンダー錠でつないである。
シリンダー錠の掛け具だけで接着した手足首の枷は、もちろん――誠司にアヒル歩きを強いるための物だ。
そして誠司の下腹部を、男女兼用の貞操パンツが締め付けていた。
ウィップの回数を倍プッシュするのと引き換えで、「ブリーダー」は誠司に3週間の「射精回数、ゼロ達成」を課した。
「ブリーダー」は畜奴ブローカーの階級の一つで、「羊飼いの少女」の一つ上に君臨している。
何名かの「羊飼いの少女」「女奴隷」ときには「牝畜奴」を受け持ち、そして何体かの畜奴の調教を受け持つ。
誠司は射精3日目にして早くも、陰嚢で精子が暴れてるような錯覚を覚えてハァハァと悶える。
「結衣いーぃ、足の甲でいいからチューさせてくれーぇ」。
不幸にも口枷も全頭マスクもマウス・マフも付いてない誠司の畜体は、甘い性衝動を堪えきれずに呻き声を上げた。
サッと二組の視線が誠司に当たる!
「やだっ、ちゃんと調教してあげなきゃダメじゃない」
うら若い女性が後ろから抱きつき、誠司は背中に柔らかい感触と、正体の明らかな2つの硬い感触を感じる。
彼女の白くて細い両腕は、誠司のおへその上らへんで互いを掴んでる。
「ぐっうわあああああああ」
貞操パンツの圧迫感と前張りの柔らかさがなかったら、誠司はすごい量の白濁を開放していただろう。
「『YM』っ、ウィップ思い出して、誰かが小1時間もウィップしたら『YM』しんじゃうでしょう、ねぇっ?」
「うぅぅぅぅぅううーぅ、うっうーーぅぅう!!」
味はともかく高蛋白高脂肪あるいは雑穀100%の充に分な食餌を欠かしてない誠司。
誠司の健康で若さ漲る肉体は、結衣たちへの奉仕や一緒に過ごす時間を重ねるうち、限界へ近づいていたのだ。
シリンダー錠と金具をジャリッジャリッとカチ鳴らして、誠司はぐぐぐっと身を捩る。
「腰にディルドゥと、それから口にペニス口枷も嵌めてみない?」
「それがいいわね、変な呻吟したら身の為にならない」
「あっっっっ、ぐっああああああぁぁぁぁ・・・・・」
これから何が始まるのか知ってしまった誠司は、結衣への憎悪も絶望感も忘れて、結衣のおヘソの下の黒い茂みを飛びつかんばかりに睨むのだった。
「こっちよ、『YM』」
名前も知らない女性が人差し指の第一関節でくいっくいっと、誠司に指示を出す。
全身の筋肉を伸び縮みさせ、身の丈を激しく上下させて歩んでも誠司は疲れた様子も見せない。
そして結衣と誠司には言葉もハンド・サインも要らない。
二人にとって、結衣が誠司のこんなにも危なっかしい肉体をどこかへ誘導するのは簡単だった。
なぜなら結衣が持つホットショットは、今でも誠司にとっては誘導棒の役目を果たせていた。
誠司は女たちの向かう方へと、女たちの向かう方へと、ついていく。
結果、無事に女子休養室(カーペット敷きの和室)の一つまでついていく事ができた・・・。
誠司が貞操パンツ(勃起可)の中で、すべての射精妨害を突き破って精を吐きだせたか否か。
その答えはともかく、その過程はとても記せるものでない。
