ヴィクトリア学園初等部シリーズ「学校の怪談・朝蜘蛛」

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ヴィクトリア学園の6年生の男の子で、名前が下衆(げす)に変ってしまった子がいた。

衣替えしてすぐの頃、下衆(げす)は旧校舎の階段下で夜を過ごしていた。

女子寮のベッドの下と違って、床にはカーペットがない。堅い堅い、板敷きだ。

備え付けの枷の手用足用を区別する、目印代わりの低いマクラだって無い。

そのかわり、枷がない。

でもその事は、ここでも下衆(げす)を悶々させていた。

一昨日の晩、下衆(げす)は「お姫様」待遇の女の子の個室の床で眠りに就いた。

だけど夜中に目が覚め、ベッドの上の女の子にエッチないたずらをしてしまったのだ。

それが祟って、下衆(げす)は木造校舎の階段下で消灯時間を迎えた。

廊下は、非常口の白色灯のせいで薄ぼんやりと明るい。

宿直の女性教諭が万が一、廊下で下衆(げす)を目に留めれば…

それだけで、下衆(げす)は逃亡奴隷のレッテルを貼られる。

下衆(げす)が身を寄せる階段下の奥は、暗闇だった。

小さい子が体を挟んでしまわないよう、階段下の奥には詰め物がしてあった。

詰め物はなんと、麻袋の土嚢だった。

大きな階段の下だから、そこそこ広い。

その広いところへ、すごい数の蚊が飛んでくる。

戸袋の隙間が近い。

下衆(げす)が体を投げ出す階段下の近くは、戸袋に隙間が目立つ。

それら戸袋の向かい側に、体育館の脇の女子トイレがある。

女子トイレは旧校舎と同じぐらい古い汲み取り便所だ。

子どもを裸で過ごさせても良いほど温かい季節は、臭さがひどくなるのに比例して虫がうじゃうじゃ涌く。

そこからすごい数の蚊が舞って来て、男の子の熱い裸身をめがけて群がるのだ。

暗闇の底で熟睡する下衆(げす)も、肌は痒さを感じるせいかイビキに呻きが混じる。

しかし目に留まるのは、下衆(げす)の股間でパンパンにテントを張った黒猫褌。

下衆(げす)が呻くのは痒みのせいだけでもない。

耳につくほど蚊の羽音を聴きながら、宿直の若い女性教諭は下衆(げす)の前を通り過ぎた。

――明け方。

下衆(げす)はふいに、両目蓋をパチクリと開いた。

廊下中の戸袋の隙間から、白い光がたくさん射し込んでる。

非常口の白色灯の光るのが翳むほど、下衆(げす)の両目に飛び込んできた光は白く輝いていた。

階段下には、夥しい数の蜘蛛の巣が張られている。

明け方のヒンヤリした空気、旧校舎にこもった湿気…

蜘蛛の巣はどれもが、陽の光を反射していた。

咲き乱れる蜘蛛の巣に、下衆(げす)は総身を震わす。

(蜘蛛がめちゃくちゃいる!!)

目の隅に何かを感じて、思わずビクッと身を起こす。

そこには、すっぱだかの女の子がいた。

体の発育ぐあいから、下衆(げす)は(5年生の子かな)と思った。

彼女のきめ細かな柔肌は一筋の瑕も痕もなく、下衆(げす)は一目でイチモツの根元が震えるのを感じた。

「ぅッ!!」

小声で呻き、己の両膝をがしっと掴む下衆(げす)。

「ぉはょぅ、あんた、凄い溜ってるねっ?」

下衆(げす)の耳元に毛先を当てながら、女の子は囁く。

(まだ起床時間は先なんだな)

下衆(げす)は慌てて、女の子の耳たぶに唇を寄せた。

途中、女の子の顔と体を間近で見た。

そのとき下衆(げす)は、あろうことか一瞬…息を飲んでいる。

「精子出したらまずい、でも、たまらん」

下衆(げす)はいつもの習性で、すぐさま後ろを向いて正座した。

女の子は下衆(げす)の尻のすぐ上を一目見るや、下衆(げす)の耳たぶの裏側へ囁きかける。

「安心して、後で結わえれる」

下衆(げす)は右耳から体中が溶けそうになるほど、喜んだ。

下衆(げす)の股間を締め付ける黒猫褌は、凶悪な結わえ方をしてある。

結わえ方自体は蝶々結びと貝結びを2回ずつやったシンプルなものだ。

しかし、下衆(げす)はどうやって紐を留めてあるか知らない。

紐には水色・白色・黄色の縞々がついており、貝結びの玉は必ず水色だけで出来ている。

下衆(げす)が気付いた時には、見下ろす腰に紐の痕がクッキリ見えた。

憎っくき黒猫褌の前張りは、下衆(げす)のイチモツに突き上げられて紐を力無く垂らしていた。

下衆(げす)は、すぐ後ろを振り返ろうとしなかった。

女の子の乳首は6つ以上あった。

双眸のすぐ下と眉毛の上に、長細い楕円形のような割れ目があった。

額のすぐ下にも、少し大きい割れ目があった。

ホルモン・バランスとやらが著しく偏ったせいで見た錯覚だと、信じたかった。

でも、下衆(げす)は1秒以上続く錯覚を続けて2回見る事が現実にあるとは思えなかった。

女の子が、下衆(げす)の黒い頭をまたぎ越す。

下衆(げす)が女の子のオメコに暗闇を見たとき、とっさに彼女の腰を両手で掴んだ。

女の子は下衆(げす)のキスを拒むように膝を曲げ、やがて床にコツンッと両膝を着いた。

下衆(げす)は黒猫褌を右手で払い落として、女の子を手の力加減でエスコートする。

なんて、ささやかなエスコート。

女の子は下衆(げす)の濡れそぼったイチモツを見下ろして息を荒げ、むんずっと掴む。

今度は女の子がエスコート。

そして、女の子がゆっくり座る。

下衆(げす)の仮性包茎のイチモツの皮がめくれるところまでを、ぬめった熱さが包み込んだ。

女の子の右の尻たぶが、下衆(げす)の右脚の付け根のすぐ上まで来た。

そのときにはもう、女の子の臭い蜜壺から濃い白濁が何筋もイツモツを伝い始めていた。

ほどなく、下衆(げす)の萎えた仮性包茎が頭を垂れる。

下衆(げす)は余韻に目が回りそう、それでいて目線は女の子の後ろ姿を追う。

女の子が器用に姿勢を変え、下衆(げす)の顔に髪の生え際を向けた。

それから女の子は下衆(げす)の奴隷白濁を、時折唾の音を立てながら両唇の奥へと吸い始めた。

精液を舐めて拭き掃除。

それからすぐ下衆(げす)はイチモツが再び熱くなり、相変わらず白さと濃さの強い精子を吐き出した。

精液は白さを誰にも見せる事無く、女の子の口の奥へゴキュッと一飲みに消えていった。

自らの唾でくちゅくちゅと、口を濯いでは…唾をゴキュッと飲み干す。

女の子が黒猫褌の紐や前張りを口でチューチューと吸ってくれてる間にも…

下衆(げす)は大きいイチモツをビクンッビクンッと揺らして吐精。

女の子は黙々と、下衆(げす)の奴隷肌や木造校舎の床を舐める。

次に下衆(げす)は黒猫褌を女の子に委ね、足も組まず木造校舎の板壁を眺めていた。

黒猫褌が元の通りに下衆(げす)の股間を締め付けたとき、女の子が後ろから下衆(げす)に抱きついた。

ひたすら精液を貪る女の子の体には、確かに他の子より多いものがあった。

それが100%確かなのを、下衆(げす)は背中の感触で覚えた。

まるで人間のような気持ちが下衆(げす)に芽生え、しかしすぐ黒猫褌が張り始める。

哀しい、男の生理。

「私、奇形なの。でも障害じゃないのよ。先祖帰り、副乳っていうの」。

「こわい?」

下衆(げす)はプルプルと、首を左右に振った。

そのうち下衆(げす)は女の子に膝枕までしてもらって、名残惜しくも眠りに堕ちてしまった。

――キンッコンッカンッコンッ。木琴の音を、スピーカーが増幅して乱暴に撒き散らす。

続いて、若い女のでかい声。「みなさん、起床の時間です、起床です」。校内放送。起床の時刻。

下衆(げす)は条件反射的に、蜘蛛の巣を両腕で払い除けて廊下へ出る。

そして空手の四股立ちで立つ。両手で、それぞれ左右の耳たぶを抓む。

好きでこんな立ち方するわけがない。

ほどなくして、挌技部員の女の子たちがベタベタと足音を立てて駆けてくる。

下衆(げす)には絶対出せない、上履きのゴム底で板敷の床を踏み鳴らす音。

「おはよー下衆(げす)、痒いー?」

(あれっ?)

「ぁ、全然痒くありません」

「えっ、なに、精子の匂いしてない?」

「ちょっと、マンコ臭いよ!」

「でも、どこにも精子ない」

「下衆(げす)、口の中の匂い嗅がせて」

下衆(げす)は挌技部員の子の鼻先へ口を大きく開け、ハァーッと息を吐きつけた。

「ザーメンの匂いしてない」

「ほんとに?」

もう一人の子も、同じように下衆(げす)の口の匂いを嗅いだ。

でも、結果は同じだった。

下衆(げす)と競うように四股立ちし、両拳を床に着けて…

黒猫褌へ鼻先を突き出してスーハースーハーと匂いを嗅ぐ子もいた。

彼女は微かに、植物臭い…つまり、新しくて濃い精液の匂いを嗅ぎ取った。

「ガマン汁じゃないの?」

「水着に紐も解いてない!」

「ここらへん、舐めた痕がある! みんなも触って、触って」

挌技部員たちも、下衆(げす)と逢引きしたなんて疑われたら堪らない。

彼女たちは所有者の女の子と挌技部の顧問の先生が来るのを、待つことにした。

挌技部員たちが顔を見合わせておしゃべりしてる間、下衆(げす)は歯をカチ鳴らして震撼していた。

子どもの掌ほどもある大きい蜘蛛が、下衆(げす)の奴隷肌を這う。

挌技部員や他の女の子たち、そして若い女性教諭たちの目を恐れて四股立ちしながら震える下衆(げす)。

「エイッ!」

バフッ!

「うっぅ゛ウー!」

見かねた高野まりえちゃんが、下衆(げす)のお腹を蹴る。

呻く下衆(げす)。

蜘蛛は潰れて床に落ち、黒猫褌を見上げるような形でしばらく蠢いた。

その間も下衆(げす)は四股立ちで板敷の床を睨みながら耐えた。

下衆(げす)が体を「く」の字に曲げて浅く息をしてる間…

まりえちゃんは下衆(げす)を庇っていた。

彼女はまず、ポケット付きのショーツブルマーから小汚いハンカチを取り出した。

そこへ蜘蛛の死骸を載せて、体育館の女子トイレへ走った。

まりえちゃんは女子トイレへ死骸を捨てると、ハンカチを畳みながら早足で戻って行った。

(女子トイレへつないである、アームレスの男の子には今日泣いてもらおう)

(あの子たちが、アレを食べさせるとは限らないし)

(それにしてもあの蜘蛛、小蜘蛛っぽいのが垂れてたわ~)

(潰しといてあげてよかった、蜘蛛が出たら私たちでもイヤだもんね)

まりえちゃんが戻ると、下衆(げす)の姿は無かった。

板敷の床は、元のまま汚れてる。

(ほっ……でも下衆(げす)、どうなるんだろ)

「リエコ(※まりえちゃんの渾名)、下衆(げす)のやつ尋問だよ」

「『何も見てません』とか言って泣いてた」

「うわぁ~~、あの『お姫様』、羽子板で叩くんでしょ?」

「「下衆(げす)痛そ~~」」

嬉しそうに下衆(げす)の過酷な境遇を慮るまりえちゃん…

はしゃいで弾む彼女の姿を尻目に、下衆(げす)は所有者の美少女から右小指をきつく引っ張られて…

「なんてゆったら良いんですか!!」「ギャッ痛いッ!」と叫んでいた。

下衆(げす)は、やっぱり下衆かった。

ちなみに、ヴィクトリア学園は副乳の者が一人もいない。

とっぴんぱらりのぷう。

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