かさじぞうさんの作品「せい子第6話」

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せい子・第6話「拘束記念日」

「宣誓が済んだら、私が着替えるのを手伝うのよ!」

そう言いながら手綱を引っ張り、せい子は孝一を立たせた。

「まず、優しく丁寧に私の服を全部脱がせるのよ・・・・興奮したりグズグズしてたらお仕置きだからね!」

「ほらほら、時間がもったいないじゃない!・・・さっさと着替えさせるのよ!」

「馬鹿!もっとやさしく脱がせるのよ!」

「痛い!何してんのよ!・・・・・後でたっぷりとお仕置きだからね!」

「まったく何をモタモタしてるの!女のひとりも上手に脱がせられないの?・・・この情けないグズマゾ!」

女性の服を脱がせるということ自体不慣れな孝一は、慣れない手付きに加えさらに、その肉体の全てで弄ばれることを夢見てきたせい子の肉体そのものに

直接触れるという興奮と動揺から震えが止まらない手付きで、グズグズしながら、時々からかわれたり、罵られたり、ムチ打たれたり、蹴飛ばされたりしな

がらようやくなんとかせい子の服を脱がせた。

「何見てるのよ!さっさとしなさいよ!」

目のやり場に困った孝一は、実際にはせい子を見る度胸すらなく、ほんのわずかな瞬間だけ床に視線を落としたに過ぎなかったが、せい子は、そんな情けない孝一をすかさず罵倒した。

「・・・・・す・・・すみません・・・・」

孝一は震える声でそう答えると、震える手で、冷たく黒光りのするエナメルのブラやコルセット、パンツ、ストッキングなどを注意深くせい子の身体に着せていった。

どれもせい子の愛用の物らしく、孝一は頬擦りしたり香りを嗅いだりしたい衝動にかられた。

孝一は、憧れ続けたせい子を前にしての初めての経験で頭の中が真っ白な状態になっていた。

にもかかわらず、黒く冷たい光を放つパンツを目にしただけで、興奮のあまり下腹部はまるで孝一の頭とは別の意思を持つ生き物であるかのようにムクムクと膨張しつつあった。

しかし、膨張すればするほど貞操帯によって締めつけられてしまうため、パニック状態の中で孝一なりに何とか興奮を静めようとするのだが、そうすればするほど逆に起立が硬くなり、孝一は少し前屈み気味でないと立っていられなくなってしまい、手の震えはさらに激しくなり、パニックの真っ只中にあることを表情だけでなく身体全体で示すことになってしまった。

「・・・やれやれ・・・・26歳にもなって何てみっともないカッコなのよ。これでもし貞操帯の中で擦れて気持ち良くなって出したりしたら、ベランダから逆さ吊りにするわよ!」

「ああ・・・・せ、せい子女王様・・・・ご、ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・・」

孝一は、せい子の前に平伏し、すぐにでも泣き出しそうな顔を上げてせい子の目を見上げながら、震える声で弱々しくそう謝った。

「・・・・あ~あ、先が思いやられるわねえ・・・・おまえ、これまでに女の子と付きあったことないの?・・・・ないわよね・・・・あの日記を読めばそんなことくらい簡単にわかるわ・・・・勝手に私のことを想像しながら毎日5回も6回もひとりエッチしてたんでしょ?・・・・救いようのない変態ね・・・・」

そう言いながら、せい子は孝一の頭を裸足のままの左足で踏みつけ、孝一の額を床に押し付けた。

そして、擦り付けるかのように足に力を入れて左右に振った。

孝一はせい子から投げ付けられる侮辱の一言一言が自分の過去の集大成である日記に基づいてなされているということから、侮辱のネタは当分の間は尽きることがないだろうということも悟り『せい子による侮辱や罵倒は、現在の自分だけでなく過去の自分に対しても情け容赦なく行われる』ということに自分の過去の全ても否定されることから生じる言いようのない怖さを感じた。

しかし、そもそもせい子の前で自分の全てをさらけ出すことを望んだのは、まぎれもなく孝一本人だったのだ。

そんな孝一の一途さをせい子は孝一を拘束し支配するためのひとつの手段あるいは道具として活用しただけのことなのだ。

せい子による罵倒が続く中、孝一は何とかせい子に黒く冷たい金属的な光を放つ艶やかなピンヒールを履かせる段階までこぎつけた。せい子のふくらはぎに触れる手が震えた。

ふくらはぎから太股までキスしたい、揉んでみたい、頬擦りをしたい、この太股とふくらはぎで首を締めつけられたい・・・・という衝動にかられながら、孝一はせい子の両足にピンヒールを履かせ、その足元に再び平伏した。

そして、せい子からOKが出ると、孝一は、せい子の両足を包んでいるピンヒールのつま先に一度ずつ口づけをした。

せい子は、自分の足元に平伏している情けないほど要領が悪く女性経験の乏しい、しかし自分に一途で忠実で信頼だけはできそうなこのマゾ男をどう調教しようかと、考えを巡らせた。

「やっぱり最初は『愛のツバ責め』よね!・・・・

おまえの場合、その情けない顔に情け容赦なく徹底的にツバを吐きまくって、その上からマスクを被せないと、私としても拘束した気がしないのよね!」

せい子は孝一の背中をムチ打ち、ヒールのつま先で踏み付け、蹴り上げると唾液の分泌を促すために、孝一に対し、冷蔵庫からオレンジジュースをグラスに注いで持って来るように命じた。

オレンジ・ジュースの入ったグラスを小さなお盆に乗せたまま運んできて、ソファに足を組んで腰をおろしているせい子の前に正座をした孝一は、自分の前にお盆を置き、片手をグラスの底に添えてせい子に差し出した。

「・・・・せい子女王様、たいへんお待たせ致しました・・・・どうぞ、お飲みください・・・・そして、ツバ責めをお願いします」

せい子は孝一から無言でグラスを受け取り、ゆっくりと一口飲んだ。

孝一はせい子の前に正座しながら、ジュースをのどへ流し込んでいるせい子の唇からのどの辺りの動きを眺めていた。

せい子は、ゆっくりと時間をかけてジュースを飲みつつ、貞操帯に包まれたままの孝一のぺニスをヒールの部分で、強弱を付けながら何度もつついた。

そして、再び足を組んで言った。

「孝一、私の足を舐めなさい・・・・指はもういいから、ふくらはぎからももまでをていねいに舐めなさい・・・・」

「・・・・は、はい、わかりました、せい子女王様!」

孝一は正座したまま、顔が床に着くくらいまでいっぱいに平伏しながら、そう答えた。

平伏している孝一の頭を、せい子はしばらくの間踏み付けた。

孝一は床に顔を押し付けられたまま、じっと耐えた。

憧れ続けたせい子に奉仕させてもらえる段階まで来たのだということを、孝一は、せい子の足元で実感していた。

せい子は、孝一の顔を両足で挟んだまま勢い良く持ち上げると、そのまますかさず両膝で孝一の頬を挟み込み、ゆっくりと孝一を正座の状態に戻し、孝一の両手を後ろに回し手枷をはめた。

そして、ソファに座ったまま、右足を上にして再び足を組んだ。

孝一は、せい子の右足のふくらはぎから上に向かって舌を這わせたり唇を当てたりして舐め始めた。

経験がない分、孝一も必死だった。

両手を後ろ手に固定されているため、手を使うことができず、膝を支点にして時には這いつくばるように、時には膝立ちの姿勢でせい子のふくらはぎやひざ、大腿と舐め上げていった。

せい子はゆっくりとジュースを飲みながら、孝一の舌の進み具合に合わせて足を組みかえたり、身体を横向きにしたり、立ち上がったりして、時々、無言で不意打ちをくらわすかのように軽くあごを蹴り上げたりしながら、時間をかけて徹底的に舐めさせた。

最後に左足の太股の付け根を舐めさせ、これで一通り舐め終わったと思われた頃、せい子はいきなり孝一の髪を鷲掴みにするや否や力ずくで正座させ、右手で頬を掴んで孝一の顔を上げさせた。

頬を掴まれ顔を上に向けさせられた孝一は、自分に向けられたせい子の視線を感じてはいたものの、せい子の視線に自分の視線を合わせることが奴隷の分際で許されることなのかどうか判断に迷ってしまい、しばらくの間は目を閉じていたが、やがて、頬を掴んでいるせい子の手に力が加わってきたことから、恐る恐る目を開け、恐る恐るせい子の視線に自分の視線を合わせた。

せい子の視線は何も語らないが、孝一には、せい子が自分に対して何を問うているのかは自然に理解できた。

孝一は、自分の本心を見透かすかのようなせい子の視線に対し、視線で、日常の社会からかけ離れた二人だけで構成される社会の存在を肯定し、せい子が自分の所有者であり、自分はその肉体も精神もすべてせい子のなすがままであること、自分はせい子の終身奴隷としてせい子に絶対服従を永久に誓うこと、そして、それが自分の本望であり全く後悔していないことをひとつひとつゆっくりと目で告げ、それがうそでないことを明かすため、しばらくの間、せい子から視線を逸らさず、せい子の目を見つめ続けた。

孝一の視線に満足したせい子は、頬を掴んだ手にさらに力を入れて、孝一の口を開かせた。

せい子がこれからしようとしていることを悟った孝一は、せい子の目に視線を合わせたまま、せい子が力を込める以上に自ら進んで顔を突き出し、自らさらに口を大きく開けた。

せい子の視線が孝一を慈しむような、優しいものに変わった。

孝一は、視線をせい子の目から唇へ移した。

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