かさじぞうさんの作品「せい子第9-1話」

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「ミスト」における孝一の一日はざっと次のように流れていた。

通常の常識と誇りを持つ人間であれば屈辱としか思えないような仕事でも、せい子の奴隷であり講師全員の奉仕者である孝一にとっては、どれもせい子にから命じられた過ちの許されない仕事ばかりであった。

朝は誰よりも早く出勤して各講師の机を拭く。

その際、まだ使い主が座っていない椅子の前に平伏し、「拭かせていただきます」という趣旨のあいさつをすることと机を拭き終わったら、椅子の着座面に鼻を押し付けて音を立てながら匂いを嗅ぎ、その椅子の使い主の匂いを覚えるということを強制されていた。

椅子の匂いを嗅いだだけでそれが誰の椅子なのかがわかるようになることが孝一に課せられた命題だった。

例えばせい子の机を拭く場合にはせい子が使用している椅子を机から引っ張り出し、その椅子の正面に平伏して「せい子様、これから机を拭かせていただきます。

失礼します」と告げた上で机を拭き、拭き終わったら今度はせい子の椅子の着座面に顔を埋めて着座面の端から端まで音を立てながらむさぼるように匂いを嗅ぎ、嗅ぎ終わったら再び椅子の前に平伏して「ありがとうございました」と挨拶をする・・・・孝一は講師一人ひとりの机と椅子に対してこの儀式をすることを課せられていた。

講師陣の机や椅子の掃除をした後で部屋全体を清掃し、各講師のお気に入りの飲み物を用意する。

講師はせい子を含めて5人いるが、それぞれ好みの飲み物が違うので、孝一は一人ひとりの好みに応じた飲み物を準備しなければならなかった。

5人の中には好みが頻繁に変わる者もおり、在庫の管理も含めてそれらをすべて把握するのも講師全員に対する奉仕のひとつであるから、奴隷としての孝一に課せられた仕事だった。

講師らが出勤してくる時間が近づいてくると、孝一は講師たちの更衣室に入った。

部屋には更衣用のロッカーや休憩用のソファが置かれていたが、広さには充分な余裕があった。

部屋を入ってすぐ左には、壁に接着する形で薄型のタイムカードの機械が設置されていた。

機械の下には講師陣と孝一のタイムカードが一人ひとり区分けされて置かれていた。

孝一はそこから自分のタイムカードを抜き取ると、機械に差し込み、カードに出勤時間を刻み込んだ。

そして、自分のスラックスのポケットからバンダナを取り出すとスラックスとブリーフを脱ぎ去り、脱いだ物を自分の更衣ロッカーに乱暴に入れると、タイムカードの機械のところまで戻り、機械の手前に正座の姿勢で座りバンダナで目隠しをして両手を膝の上に置き、下半身の平静に神経を集中させながら、講師が出勤してくるのを待った。

出勤してきた講師は、無言のまま更衣室へ入ると、タイムカードを機械に差し込んで再びカードを所定の位置に戻した。

そして、彼女は、その傍らに正座していた孝一が、自ら目隠しをしたその顔面を上に向けたのを確認すると、今度はやはり無言のまま、目隠しした顔を上に向けて正座している孝一の顔面にゆっくりと腰を下ろし、自分のお尻と孝一の顔面がぴったりと接したことを感じ取ると、さらに強く尻を押しつけ孝一にその匂いを嗅がせた。

孝一は、講師の尻が自分の鼻に接した瞬間から狂ったように鼻を鳴らしながらその匂いを嗅ぎ、尻の肉圧を顔面で受け止めながら、鼻と顔面全体に神経を集中させた。

どれだけ神経を顔面に集中させても、天性のマゾヒストである孝一の下半身はその短小仮性包けいのぺニスがその先端から快感のよだれを垂らしながら恥も外聞もなくそそり立ってしまう。

彼女が孝一という人間椅子に座ったまま少しの時間が流れたが、彼女は履いてきたヒールのかかとや先端でマゾ丸出しの孝一のぺニスを踏み付けながら、無言のままで、気配を消すかのように静かにしていた。

無言を続けていることには理由があった・・・声を出せば誰であるかがばれるからである。

講師から顔面騎乗を強いられている孝一は、「人間タイムカード」と化していた。

これもせい子のアイデアであった。

出勤時間や出勤の順番は機械式のタイムカードで間違うことなく記録できる。

せい子は、出勤の順番の記録について、機械と孝一に競わせようと考えたのである。

次々に出勤してくるサディスト講師たちはまず機械のタイムカードに記録を残す作業をし、引き続いて正座をして構えている孝一の顔面に腰を下ろす。

孝一はその尻の感触と匂いでそれが誰の尻であるか、つまり誰が出勤してきたかを自分の中に記憶し、出勤の順番も記憶しておく。

全員が出勤し終えて講師控え室で雑談が始まる頃、孝一は講師ら全員の前で孝一が人間タイムカードとして記憶したその日の出勤の順番を公表し、その後、機械のタイムカードの出勤の順番の記録と照らし合わせる。

その公表結果を聞いて、順番を間違えられた講師は、孝一に対して好きなようにペナルティーを課すことができた。

どのようなペナルティーを課すかはその講師の自由であった。

「私の感触と匂いを覚えさせるため」との理由付けで休憩時間中の人間椅子を命じる者、同じく休憩時間中の人間便器を命じる者、講師全員の前での時間をかけてのオナニーショーを命じる者、広い更衣室でわざと孝一を逃げ回らさせ、そんな孝一を追い詰めての鞭打ちを楽しむ者、あるいは比較的S経験の浅い講師は他のベテランS講師と連れ立っての帰宅途中におけるSMルームのあるホテルでのプレイを命じる者もいた。

「人間タイムカード」は勤務終了時間についても行われた。

出勤の順番の記録は人間椅子方式であったが、勤務終了の順番の記録の方式はまた異なったものだった。

勤務終了順の記録は、更衣室脇でバンダナで目隠しをして正座をして講師の接近を待つというスタイルは同じだったが、順番を孝一に記憶させる手段は、講師各自の「尻の感触や匂い」ではなく、講師各自の「ツバの匂い」だった。

朝と同じく講師たちは機械式のタイムカードで勤務終了を記録すると、やはり無言で、しかし、今度はゆっくりと息を吸いながら孝一に近づいた。

そして、講師が近づいてきた気配を感じて顔を上に向けた孝一の顔面のうち特に鼻をめがけて「ぺッ!」と勢い良く一気に大量のツバを吐きかけた。

孝一は吐きかけられたツバの匂いからそれが誰かを判断し、「○○様、すばらしいツバの香りをありがとうございます。

本日はご調教ありがとうございました。

本日はゆっくりお休みください。

明日もよろしくお願いします。

もしストレス解消を希望される場合はいつでも遠慮なく私にお申し出ください」と具体的な名前を挙げてのあいさつを義務付けられていた。

もしツバを吐きかけた講師と孝一が名前を挙げた講師とが合致しなかった場合には、講師は無言のまま孝一に好きなだけスパンキングを施すことができた。

講師を当てることができなかったペナルティはそれだけに止まらず、一ヶ月分の集計で一番間違えられることが多かった講師は、その月の次の月の中で一日特別休暇を取得することと孝一の貸し出しが認められ、その日は朝から晩まで孝一を拘束し、孝一をツバまみれにさせながら自分のツバの匂いを孝一に覚えさせる責めに没頭することを許された。

孝一は24時間せい子の所有奴隷であったが、「ミスト」の講師たちはせい子の許可があれば原則としていつでも孝一を責めることが出来た。

したがって、孝一は「人間タイムカード」のペナルティとして特定の講師から責められる以外にも、いつ何時、他の講師から責められるかわからなかったし、それを拒否することも許されなかった。

逆に言えば講師たちの意識の中には「ストレス解消やうさ晴らしはいつでも孝一を使ってすることができる」という無意識のうちでの認識が定着していた。

講師らにとって孝一の存在意義はそこにあった。

規模の小さな英会話教室だったから福利厚生面での充実などとても望めるものではなかったが、せい子の調教が日々施されている天性のマゾ男である孝一というコンビニエンスなストレス解消用玩具が備え付けられているこの職場はもうそれだけで充分過ぎるほどであり、利用手続きが面倒かつ煩雑な外部との福利厚生施設契約など必要がないともいえるほどだった。

講師らの勤務時間中の雑用はもちろん全て孝一の仕事だった。

それは英会話教室の運営のための雑用もあれば、例えば講師たちの私的な食事の手配や買い物といった言わば奴隷としての当然の義務も含まれていた。

孝一自身の昼食は、講師らの残り物に限られていた。

しかし、残り物がある場合などはまだ良い方であって、例えばある講師などは自分の昼食を残さず全部食べてしまいそうになった時の最後の一口を口に入れた時、足元で正座の姿勢でそれを恨めしそうに眺めていた孝一に気付き、口に入れて噛み砕いていたものをそのまま孝一の手前の床に吐き散らし、それを孝一に食べさせたということもあった。

床に散っている噛み砕かれた食べ物を口にする直前、孝一は食べる物を恵んでくれた講師の足元に平伏し、頭を床に擦り着けんばかりに押し付け、感謝の意を示し、礼を述べることを忘れなかった。

孝一には、たとえどのような予想外の展開が起きても奴隷としてのマナーを厳守する姿勢が、せい子から執拗に繰り返し施された調教によって無意識のうちに身についていた。

ある講師が吐き散らかした物に対して孝一が自然に示したそのような対応を見ながら、せい子は、開校準備が全て整った時に開催した「開校お祝いパーティー」を実施して正解だったと改めて思った。

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